初めてのネット婚活で上場企業人事部長との出会い、そして年下の彼との出会い(28歳女性事務　ブライダルネット)

私が結婚を意識し始めたのは28歳の頃でした。

仕事の拘束時間も長く、友人と遊ぶ機会も減り、自然な出会いでの結婚はなかなか無いだろうと思い婚活を始めることにしたのです。

学生の頃mixiが流行り、そこで知り合い仲良くなった友人もいたのでネット婚活自体に嫌なイメージはありませんでした。手軽に自分のタイミングで始められるネット婚活はむしろ魅力的でした。ただ、自分の容姿や年齢なども考えると結婚相手に対してもあまり高望みはできないな…と考えていたので「素敵な彼と出会いたい！」という様な高いモチベーションもありませんでした。

ブライダルネットに限らず、婚活サイトのプロフィールには相手に直接聞きにくいデリケートな項目の欄が多々あります。
婚歴、身長、体重、それから…年収です。

こういった事を事前に知ることが出来るのはネット婚活の強みです。
普通の出会い、例えば友達の紹介などで知り合った場合には訊き方次第では相手にマイナス印象を与えかねません。もちろん項目の入力は任意だったり、公開・非公開を設定出来るものもあります。ただし、入力及び公開されている項目は多い方が出会いに繋がりやすいのは間違いありません。

それは女性側のプロフィールも同じことで、私も初めはあえて入力しないでおいた項目や非公開に設定した項目もありましたが、本当に結婚したい、出会いたいと考えるならある程度のことはアピールしなければいけないと感じて徐々にプロフィールを充実させていきました。

ちなみに、一番出会える確率が左右されるのは顔のわかる程度のプロフィール画像を公開しているかどうかでした。

ネット婚活を始めてから一月くらい経ち、晴れてカップル成立(実際にお付き合いをしていなくても、お互いの連絡先を交換する段階でこう表現されるのです)となった初めてのお相手は、年収が他の方の倍くらいある方でした。

もちろんその数字だけで心を動かされたわけではないのですが、もしも彼の年収が平均的な数字だったなら当時の私もお会いしようとは思わなかったでしょう…。

彼には離婚歴があり、元奥様と暮らす2人のお嬢さんもいたからです。

婚歴のある方にはそれぞれ事情がおありでしょうし、それらを全てマイナスなイメージで捉えることはないと思います。ただ、子供がいる場合には経済的に余裕がなければ新たな家庭を築くのは困難になってしまうでしょう。結婚を考えるなら避けては通れない問題になります。

彼の場合、その点は全く問題にならない様でしたので連絡先を交換し、お会いしてみることにしたのです。

さて、ついに彼との初デートを迎えた私の前に現れたのは…年上だけれどもおじさんくささは感じさせず、清潔感もあって立ち振る舞いもスマートで、この人が結婚していないはずがない…と思ってしまう様なタイプの男性でした。
その日はお互いの都合で会社帰りに軽く食事でもしよう、ということだったのですが…この出会いの日までは、正直彼の顔立ちやファッションセンスなど、外見に関してはあまり期待していなかったのです。ですから、スーツをさらりと嫌味なく着こなして現れた彼を見て少し緊張してしまいました。

彼の方はといえば、人事の仕事をされているだけあって初対面でも堅すぎず、かと言って不快にさせるような距離感でもなく…店選びから食事の注文まで、自然にリードしてくれていました。大人の男性とはこういうものなのかな、と頼もしく感じたのを覚えています。

お店のテーブルについてから渡された彼の名刺は誰もが知っている上場企業のもので、人事部長の肩書き付きでした。彼のプロフィールでは企業名は非公開だったのですが、有名企業すぎてネット婚活では公に出来なかった様です。

それまで上場企業勤めの方との出会いなんてなかったので、そういった会社にお勤めの方はやはりきちんとされているんだな、と妙に感心してしまいました。
食事をしながら話しているうちに緊張も少し解れ、やがて彼の過去についての話なりました。このデリケートな話題はメールでは訊きづらく、この日初めて元奥様とのことを聞きました。

元奥様の金銭トラブルが原因ということでしたが、彼の口ぶりからするとその件で失ったお金に関しては執着していない様でした。彼が語った金銭トラブルの内容は、私の価値観からするととても考えられないものでしたが、もし彼の年収がもっと少なければこういったトラブルにはなり様もなかったのに…と思うと高収入の方も大変なんだなあと感じました。

それから彼は元奥様とお嬢さん達とのことを沢山話していました。
確か離婚してから2年程で婚活を始めたと言っていた気がしますが、彼の中ではまだ結婚生活の全てが過去のことにはなっていないんだな、と感じました。
彼自身の気持ちもまだ元奥様にあるのかもしれない、と感じるような語り口もありました。

今にして思えば…私では結婚するに値しないという判断であえてそういった姿勢を取られていたのかもしれませんが。

食事のあと駅まで優しく送ってくれた彼の「またお会いしたいですね、次の機会も是非」は、具体的な提案になることはなく、スマートな社交辞令となりました。

お互いに軽いお礼のメールをやり取りして、このネット婚活は終了しました。

婚活疲れから新たな出会い

出会いの中で、ましてネット婚活から結婚に結びつくものは極僅かでしょうから、初めての出会いでは上手くいかないことの方が多いですよね。
結婚したカップルの中で、ネット婚活やネットでの出会いがきっかけになった人たちはどれくらいの割合なのか…正確なデータがあれば知りたいところです。

その後も私はネット婚活を続けて、色んな男性と会ってみました。
一度しか会わなかった方も居れば、暫くデートを重ねた方も居ました。

普段あまり出会うことのない方との出会いは新鮮でしたが、暫くすると俗に言う「婚活疲れ」に陥り一時休会した時期もありました。

それでも結婚は諦めたくないし、行動しないで将来後悔するのが一番もったいないんだ…と自分を奮い立たせて活動を再開してみると、上場企業の彼も未だ婚活を続けている様でした。

条件の合う相手、居心地の良い相手、恋に落ちる事が出来る相手…求める結婚相手は人それぞれです。そんな出会いの確率は、じっと待っているだけでは高められません。
出会いたい、結婚したいから私は婚活を続けようと思います。
その中の選択肢の一つとしてネット婚活も継続しています。

サクラや個人情報収集などの悪質利用者がいるんじゃないか？という話はよく聞きますが、ブライダルネットでは今のところそういった人とは接触したことがありません(男性より女性に多いのかもしれませんが)。

他サイトではいくつかそれらしいメッセージを受け取ったことがありますが、あからさまなものには返信はしていません。やりとりから生まれるトラブルは基本的に自己責任だと思います。サイトごとにルールが決められていても、結局はそれぞれの危機管理能力が欠けていればそこにつけ込まれてしまうことはあるからです。

…堅苦しいことを書きましたが、ネット婚活をするうえでは大切なことです。
また、女性の安全を守るためだけでなく、誠実な男性を見極める手段の一つにもなるかと思います。

やり取りを始めてから日が浅いうちに、強引に個人情報を要求しない。
まずは男性サイドの個人情報から掲示してくれる。
こういう男性はとても誠実に感じますし、やり取りをしていても安心感があります。

ちなみに私は今、少し年下の男性とやり取りをしています。メールの印象では誠実そうで割と柔らかい感じだったのですが、話してみると男性らしさも感じて…良いな、と思いました。週末にまた一緒に出かける予定です。

ネット婚活は出会うまでに重点が置かれがちですが、出会ってからが一番大切ですよね。自然に出会っても、婚活で出会っても、街コンで出会っても、ネットからの出会いでも、出会いの価値はみんな同じです。人によっては未だネガティブなイメージを持たれがちなネット婚活ですが、もっと沢山の人が当たり前に活動してくれたら良いと思います。

結婚したい人がきちんと結婚するための活動の一つ、それがネット婚活サイトです。

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